◼️君と見た夢の中で私はうまれる◼️
これはとある濃桃緑推しが、
立派な濃桃緑推しになるブログである
4月30日羽田のチェキ会
その日私はB衣装の兄に足ドンなるものを
初めてやってもらっていた。
(足ドンされてくるとみんなにいったものの、
いやー、なんであんなに眼球鋭くてかっこいいのでしょうか……
昨日のかわいいファンシーC衣装と違ってカッコいい系の衣装が好 きみたい)
私は真っ黒めの服に今まで買ったことのない
濃桃のスカートを履い ていた。
アイドルに会うなら
その人の色を付けて会いに行きたい。
立派な推しカラー理論はわかりません、
アイドルを好きになったのはここが初めてです。
いつの間にか、ちゃんと
色を身に着けるようになっていたのは
アイドルにはそれぞれその人の色というのがあるからだと思います 。
『フォーゲル』さんに
初めて会ったフリラもやっぱり
緑の帽子に緑の服を着て会いに行った。
推しの色だから、私が好きなアイドルの色だから着たい。
推しがその色を見て喜んでくれたらいい。
推しの色を振る中のひとりになれたらいい。
自分の色がそこにあるなって思ってくれたら嬉しい。
自分を応援している人がいるって思ってくれたら嬉しい。
だから推しの色を着る、推しの色を振る。
今日は〝シークレット〟衣装なるものがあるらしかった。
私もその部の『にーちゃん』の券をたまたま持っている。
『にーちゃん』は至って
私の記憶の中では、
号泣した中野への道のイメージが取れてなかったのと、
蝉時雨を聴いていて、
本当に素敵な歌声だなって思っていたくらい。
昨日初めて『にーちゃん』とお話して、
こんなに優しい人だとは思わなかった。
こんなに話しやすく接してくれると思わなかった。
(でもそんな単純なことで
〝推す〟
なんてことできないな、兄推しに失礼だもの)
シークレットの衣装はメンバーが
それぞれ選んで決めたのを着るようだった。
私は全く今までの衣装も知らないし、
ましてや、後輩グループの衣装なんて全く知らなかった。
シークレットの部が始まって、並んでいたみんなが、
ニコニコしながらブースから外へでていく。
(いよいよ私の番だなぁ…)
ブースにさっと足を踏み入れて、
『にーちゃん』を見た瞬間、
私の脳内でのポーズ案とやらは消えていった。
(見たことある、どこかで…)
(黒い衣装、燕尾服みたいな…)
(この『にーちゃん』は
会ったことのある『にーちゃん』?)
(もしかして、夢の中でお会いしましたか?)
私の夢の中での『にーちゃん』は正夢になった。
兄推しになるにはもはやすぐだった。
誰かが言ってた、好きになるのに理由は要らない
誰かが言ってた、気付いたら好きになってる
誰かが言ってた、好きになったらすぐだって
私は気付いた時には、〝兄推し〟になっていた。
いつなったのかはあまりはっきりしていない。
きっかけがこの
〝ヒスバレ衣装〟なのははっきりしている。
だから兄推しになったのはこの日にしている。
ここに『にーちゃん』推しが爆誕したのである。
いや?
ここに『兄ゲル』推しが爆誕したのである。
君と見た夢の中で私はうまれる
の
話